血液がドロドロになる原因とは?「血液の粘り気」と「血小板の過剰な凝集」
「血液ドロドロ」という言葉は医学的な診断名ではありませんが、一般的には中性脂肪や悪玉コレステロールが高い状態を指します。
放置すれば血栓ができやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる病気のリスクを高めるため、早めの対策が欠かせません。
脂質や糖分が多い食生活、運動不足、喫煙や過度の飲酒は、血液を流れにくくする原因になります。
特に、野菜や魚が不足し肉や炭水化物、揚げ物や加工食品ばかりを食べる習慣があると、血管の中に余分な脂質が溜まり血液中の脂質バランスが崩れやすくなります。
これにより中性脂肪やLDLコレステロールが増え、血液が粘り気を帯び「血液ドロドロ状態」につながってしまうのです。
そもそも「血小板」は、血管が傷ついたときにかさぶたを作って出血を止める、私たちの体になくてはならない「修復部隊」です。
しかし、この修復部隊が「傷もないのに血管内で勝手に出動(凝集)してしまう」ことがあり、これが血液ドロドロ(血栓形成)の大きな原因となっています。
なぜ、血小板は暴走してしまうのでしょうか?その鍵を握るのが、私たちが普段食事から摂っている「油の種類」です。
肉類やサラダ油に多く含まれる「オメガ6脂肪酸(リノール酸)」を摂りすぎると、体内で「アラキドン酸」という物質に変化し、血小板の膜に蓄積されます。
このアラキドン酸は、「トロンボキサンA2(TXA2)」という「強力な凝集命令(固まれ!という合図)」を出す物質の原料になります。
現代人の食生活はオメガ6過多になりがちで、その結果、血小板が常に「固まれ!」という命令を受け取りやすい過敏な状態になっています。
これにより、血管内で不要な微小な塊(血栓)が作られ続け、血流が妨げられてしまうのです。
血液をサラサラに導く食べ物
食事改善は血液サラサラ対策の基本です。特に注目すべきは、オメガ3脂肪酸を豊富に含む青魚です。
イワシやサンマ、サバといった青魚には、DHA・EPAをはじめとしたオメガ3脂肪酸が多く含まれています。
これらは血流をなめらかに保ち、血小板の過剰な凝集を防ぎ、血栓ができにくい状態をサポートしてくれる、まさに「血液ドロドロ」を改善・予防するのに欠かせない食べ物です。
魚が苦手な人には、アーモンドやくるみなどのナッツ類もおすすめです。
ナッツに含まれる不飽和脂肪酸は、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールをサポートする働きが期待できます。
特にくるみには植物性オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)が含まれており、魚をあまり食べない人の補助源として有効です。
また、オリーブオイルやアマニ油、えごま油などの植物油も、サラダやスープにかけるだけで簡単に取り入れられます。
血液をきれいに保つには、脂質だけでなく食物繊維の摂取も重要です。
野菜や海藻、きのこ類に含まれる水溶性食物繊維は、余分なコレステロールの排出を助け、血液をサラサラにする働きを後押しします。
腸内環境を整えることで、脂質代謝や血糖コントロールにも良い影響を与えます。
DHAやEPAを含む魚と一緒に食べることで、より相乗効果が期待できるでしょう。
EPAの血液サラサラ効果
血液をサラサラにする成分の代表格であるEPA(エイコサペンタエン酸)。そのメカニズムを解説いたします。
EPAを摂取すると、血小板の膜にあるアラキドン酸がEPAに置き換わります。
EPAからは「トロンボキサンA3(TXA3)」という、凝集作用がほとんどない物質が作られるため、「過剰な固まれ命令」が遮断されます。
その結果、血小板の無駄な凝集が抑えられ、血栓を防ぐことで血液がサラサラと流れるようになることが1983年の研究でも実証されています[1]。
1994年の別の研究では、平均年齢78歳の高齢者36人に低用量の魚油濃縮物(EPA含有)を1ヶ月以上摂取してもらったところ、血液中のEPA濃度が上がり、血小板の凝集が抑えられ、赤血球の機能も改善されました。
特に、若年者(平均年齢41歳)と比べると、高齢者の方がEPA濃度の上昇が顕著でした。
このことから、EPAは加齢による血液の流れの悪化を改善し、脳血管障害や血管性認知症のリスク軽減に役立つ可能性があることが示唆されます[2]。
EPAの血液サラサラ効果というと、「血栓を作りにくくする(血小板凝集抑制)」働きが有名ですが、実はもう一つ、非常に重要な働きがあります。
それが、「赤血球の柔軟性を高める」という効果です。
私たちの体中に張り巡らされた毛細血管の太さは、わずか5〜10マイクロメートル(μm)ほど。これに対し、酸素を運ぶ赤血球の直径は約8マイクロメートルです。
つまり、赤血球は自分の体よりも細い血管を、体を折りたたむように変形して通り抜けなければなりません。
この働きを赤血球の「変形能」と呼びます。
もし赤血球の膜が硬くなっていると変形能も低下し、細い血管をスムーズに通過できなくなることで血流が滞ってしまいます。
これが、末梢の血行不良や「ドロドロ血液」の一因となります。
健康な成人男性8人に対して4週間、イワシ油由来の高純度EPAを摂取してもらったところ、赤血球膜のリン脂質中のEPA濃度が上昇し、赤血球の変形能が有意に改善することが確認されています[3]。
これにより、血液の流れを表す指標である全血粘度が低下しました。
EPAを取り入れることで、赤血球が「しなやか」になり、狭い道もスルスルと通り抜けられるようになるため、体の隅々まで酸素や栄養が届きやすくなるのです。
さらに、EPAには中性脂肪を下げる効果も報告されています。
18,000人以上を対象とした大規模臨床試験「JELIS試験」では、EPAを投与された群で心血管イベントが有意に減少しました[4]。
これは日本人を対象とした研究であるため、特に信頼性の高いデータと言えそうです。
効率的に魚油を摂れる『サプリ』という選択肢
魚のにおいや調理の手間が気になる人、外食や忙しい生活で魚不足になりがちな人に適しているのが、魚油を配合したサプリメントです。サプリを利用すれば、青魚に多いDHAやEPAを効率的に摂取できます。
特に現代の食生活では、肉中心で魚が不足しやすいため、オメガ3脂肪酸サプリを活用することは合理的な選択といえるでしょう。
サプリを選ぶ際には、純度・安全性・続けやすさを確認しましょう。
特に、魚油由来のサプリを選ぶ際は「何の魚から作られているか」「酸化しにくい製法で作られているか」という点が安全性の面で重要です。
血液ドロドロを改善する生活習慣
食事以外にも、日々の生活習慣を整えることが血液サラサラへの近道です。
ウォーキングや軽い筋トレは、血液循環を促進し、血液を滞らせない効果が期待できます。特に有酸素運動は、血管をやわらかく保つのに役立ちます。
運動はDHAやEPAといった栄養素の働きを後押しし、より効率的に血液環境を改善する助けとなります。
精神的ストレスや睡眠不足は、血液濃縮を引き起こす大きな要因のひとつです。
ストレスが原因の場合は「ストレス多血症」と呼ばれ、血液中の水分量が減少し、相対的に赤血球の数が増えてみえます。
そのため、血液が濃くドロドロの状態になって血栓が形成されやすくなり、虚血性心疾患や脳血管障害、動脈硬化性疾患を招く可能性が高まるのです[5]。
睡眠不足も同様に、交感神経の働きが強まり血管が収縮、血漿量が減少することで血液が濃くなりやすくなることが分かっています。
血液をサラサラに保つためには、DHAやEPAなどの栄養摂取に加えて、リラックスできる時間を確保し、質の良い睡眠をとることが大切なのです。
タバコは血管を収縮させ、血液を固まりやすくします。
また、アルコールの過剰摂取も血液を濃くする要因の一つです。
アルコールが血栓性疾患に及ぼす影響について調べた研究では、飲酒後に血液粘度が有意に上昇したことが報告されました[6]。
禁煙や節酒を心がけるだけでも血液環境は改善されます。それに加えてDHAやEPAを積極的に摂取すれば、血液サラサラ効果はより確かなものになるでしょう。
まとめ|毎日の積み重ねが血液の質を変える
こうした日々の積み重ねが、血液の質を大きく変えていきます。
DHAやEPAを含む食品やサプリを上手に取り入れれば、血液サラサラ生活がぐっと近づきます。
健康診断の数値が気になる方は、今日から少しずつ生活に取り入れてみてください。
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