血液がドロドロになる原因とは?
「血液ドロドロ」という言葉は医学的な診断名ではありませんが、一般的には中性脂肪や悪玉コレステロールが高い状態を指します。
放置すれば血栓ができやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる病気のリスクを高めるため、早めの対策が欠かせません。
脂質や糖分が多い食生活、運動不足、喫煙や過度の飲酒は、血液を流れにくくする原因になります。
特に、揚げ物や加工食品ばかりを食べる習慣があると、血液中の脂質バランスが崩れやすくなります。これにより中性脂肪やLDLコレステロールが増え、血液が粘り気を帯びてしまうのです。
ここで注目すべきなのが、DHAやEPAをはじめとした「オメガ3脂肪酸」。DHAやEPAを含む魚を意識的に取り入れると、この悪循環を改善しやすくなります。
野菜や魚が不足し、肉や炭水化物に偏った食事を続けると、血管の中に余分な脂質が溜まりやすくなります。これが血液の粘度を高め、「ドロドロ状態」につながるのです。
特に魚由来のDHAやEPAを摂らない生活では、血小板の凝集が進みやすく、スムーズな血流が阻害される状態に…。
日々の食事で脂質バランスを整えることが重要です。
血液をサラサラに導く食べ物
食事改善は血液サラサラ対策の基本です。特に注目すべきは、DHAやEPAを豊富に含む青魚です。
サンマやイワシ、サバといった青魚には、DHA・EPAと呼ばれるオメガ3脂肪酸が多く含まれています。
これらは血流をなめらかに保ち、血小板の過剰な凝集を防ぎ、血栓ができにくい状態をサポートしてくれる、まさに“血液ドロドロ”を改善・予防するのに欠かせない食べ物です。
さらに、EPAには中性脂肪を下げる効果も報告されています。18,000人以上を対象とした大規模臨床試験「JELIS試験」では、EPAを投与された群で心血管イベントが有意に減少しました(※1)。
これは日本人を対象とした研究であるため、特に信頼性の高いデータと言えそうです。
1983年の研究では、健康な成人男性8人に対して4週間、イワシ油由来の高純度EPA(エチルエステル型)を摂取してもらったところ、血液の流れを表す指標である全血粘度が低下しました。さらに、赤血球の柔軟性が向上し、血小板の凝集も抑えられることがわかりました。
つまり、EPAを摂取すると血液がサラサラになりやすく、血管の中をスムーズに流れる状態をサポートする可能性がある、ということです。
これらの変化は、血液の流れが悪くなることによる生活習慣病や血栓リスクの予防にもつながると考えられます(※2)。
1994年の研究では、平均年齢78歳の高齢者36人に低用量の魚油濃縮物(EPA含有)を1ヶ月以上摂取してもらったところ、血液中のEPA濃度が上がり、血小板の凝集が抑えられ、赤血球の機能も改善されました。
特に、若年者(平均年齢41歳)と比べると、高齢者の方がEPA濃度の上昇が顕著でした。
このことから、EPAは加齢による血液の流れの悪化を改善し、脳血管障害や血管性認知症のリスク軽減に役立つ可能性があることが示唆されます(※3)。
魚が苦手な人には、アーモンドやくるみなどのナッツ類もおすすめです。
ナッツに含まれる不飽和脂肪酸は、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールをサポートする働きが期待できます。
特にくるみには植物性オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)が含まれており、魚をあまり食べない人の補助源として有効です。
また、オリーブオイルやアマニ油、えごま油などの植物油も、サラダやスープにかけるだけで簡単に取り入れられます。
血液をきれいに保つには、脂質だけでなく食物繊維の摂取も重要です。
野菜や海藻、きのこ類に含まれる水溶性食物繊維は、余分なコレステロールの排出を助け、血液をサラサラにする働きを後押しします。
腸内環境を整えることで、脂質代謝や血糖コントロールにも良い影響を与えます。
DHAやEPAを含む魚と一緒に食べることで、より相乗効果が期待できるでしょう。
効率的に魚油を摂れる“サプリ”という選択肢
魚のにおいや調理の手間が気になる人、外食や忙しい生活で魚不足になりがちな人に適しているのが、魚油を配合したサプリメントです。サプリを利用すれば、青魚に多いDHAやEPAを効率的に摂取できます。
特に現代の食生活では、肉中心で魚が不足しやすいため、オメガ3脂肪酸サプリを活用することは合理的な選択といえるでしょう。
サプリを選ぶ際には、純度・安全性・続けやすさを確認しましょう。特に、魚油由来のサプリを選ぶ際は、DHAとEPAの配合バランスもポイントになります。
ただし、サプリはあくまで食生活の補助。食事からの栄養を基本にし、バランスの取れた生活を心がけることが前提です。
血液ドロドロを改善する生活習慣
食事以外にも、日々の生活習慣を整えることが血液サラサラへの近道です。
ウォーキングや軽い筋トレは、血液循環を促進し、血液を滞らせない効果が期待できます。特に有酸素運動は、血管をやわらかく保つのに役立ちます。
運動はDHAやEPAといった栄養素の働きを後押しし、より効率的に血液環境を改善する助けとなります。
精神的ストレスや睡眠不足は、血液濃縮を引き起こす大きな要因のひとつです。
ストレスが原因の場合は「ストレス多血症」と呼ばれ、血液中の水分量が減少し、相対的に赤血球の数が増えてみえます。
そのため、血液が濃くドロドロの状態になって血栓が形成されやすくなり、虚血性心疾患や脳血管障害、動脈硬化性疾患を招く可能性が高まるのです(※4)。
睡眠不足も同様に、交感神経の働きが強まり血管が収縮、血漿量が減少することで血液が濃くなりやすくなることが分かっています。
血液をサラサラに保つためには、DHAやEPAなどの栄養摂取に加えて、リラックスできる時間を確保し、質の良い睡眠をとることが大切なのです。
タバコは血管を収縮させ、血液を固まりやすくします。
また、アルコールの過剰摂取も血液を濃くする要因の一つです。
アルコールが血栓性疾患に及ぼす影響について調べた研究では、飲酒後に血液粘度が有意に上昇したことが報告されました(※5)。
禁煙や節酒を心がけるだけでも血液環境は改善されます。それに加えてDHAやEPAを積極的に摂取すれば、血液サラサラ効果はより確かなものになるでしょう。
まとめ|毎日の積み重ねが血液の質を変える
血液をサラサラにするためには、特別なことをする必要はありません。
まとめ
こうした日々の積み重ねが、血液の質を大きく変えていきます。
DHAやEPAを含む食品やサプリを上手に取り入れれば、血液サラサラ生活がぐっと近づきます。
健康診断の数値が気になる方は、今日から少しずつ生活に取り入れてみてください。
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