この記事のポイント
妊娠中、母体は赤ちゃんの発育を支えるために、通常以上の栄養素を必要とします。
その中で特に注目されるのが、オメガ3脂肪酸の一種であるDHAです。
DHAは胎児の脳や視神経の発達をサポートするだけでなく、妊婦さん自身の健康維持にも多くのメリットをもたらします。
「いつから飲み始めればよいか」「摂りすぎは大丈夫か」「水銀は心配ないか」——この記事では、妊婦が安心してDHAサプリを選ぶための情報を整理して解説します。
妊娠中・授乳中にDHAが必要な理由|母体と胎児への5つの効果
DHAは、胎児の脳や神経系の発達に欠かせないオメガ3脂肪酸です。
ただし、その恩恵は脳の発達だけにとどまりません。
妊婦さん自身のメンタルヘルスや血糖コントロール、さらには産後の育児行動にまで関与することが、複数の研究で明らかになっています。
DHAは胎児の脳の神経細胞膜を構成する主要な脂肪酸であり、特に妊娠後期の急速な脳の成長期に欠かせない成分です。
母親がDHAを十分に摂取すると、乳児および小児の視覚・神経発達不良のリスクが軽減すると推測されています[1]。
また、妊娠中にDHAサプリメントを摂取していた母親の子どもは、そうでなかった子どもと比べて生後9カ月時点での問題解決能力が有意に優れていたという報告もあります[2]。
さらに、妊娠中・授乳中に魚油サプリでオメガ3脂肪酸を摂取した母親から生まれた乳児は、食物アレルギーやアレルギー性皮膚炎の発症率が低かったことも示されています[3]。
早産(妊娠37週未満)は5歳未満の小児が死亡する大きな要因のひとつであり、世界的に対策が求められています。
デンマークで妊婦8,729人を対象に行われた研究では、魚を全く摂取しないグループの早産発生率が7.1%だったのに対し、魚を摂取するグループでは1.9%にとどまりました[4]。
ノルウェーで67,007人の妊婦を対象とした調査でも、魚介類を多く食べる女性ほど早産の発生率が低く、週2〜3回の魚摂取が最もリスクを下げることが示されています[5]。
適度なオメガ3脂肪酸の摂取が、早産リスクのケアに役立てられる可能性があります。
妊娠中や産後はホルモンバランスの変動が大きく、メンタルヘルスへの影響が懸念される時期です。
世界22カ国を対象にした産後抑うつと魚食に関する研究では、魚の摂取量が少ないほど抑うつ症状を有しやすいことが明らかになりました[6]。
2012年に富山県で566名を対象に行われた研究でも、血清EPA値が高いほど妊娠前期に抑うつ症状を有する割合が低いことが報告されています[7]。
妊娠糖尿病(GDM)は、母体と胎児の双方に多くのリスクをもたらします。
母体側では妊娠高血圧症候群・羊水過多・難産、胎児側では巨大児・出生直後の低血糖・将来の肥満リスク増加などが挙げられます。
DHAは細胞膜の構造を改善し、インスリンの感受性を向上させる働きがあるとされています。
妊娠糖尿病(GDM)患者を対象とした複数のRCTのメタ分析では、オメガ3脂肪酸の摂取により空腹時血糖値とインスリン抵抗性(HOMA-IR)が有意に改善することが示されています[8]。
妊娠中に適切なオメガ3脂肪酸を摂取することで、妊娠糖尿病のリスクケアに役立てられる可能性があります。
92,191人の母親を対象にした研究では、妊娠中にオメガ3脂肪酸を多く摂取していた母親は、産後に乳児をたたく・激しく揺さぶる・家に一人で残すといった不適切な養育行動を行う割合が低いことが確認されました[9]。
オメガ3脂肪酸が脳の情動調整に作用する可能性が示されており、妊娠中からの積極的な摂取が産後の母子関係にも好影響をもたらす可能性があります。
母乳・臍帯血にも届く第3のオメガ3「DPA」の役割
DPAは、DHA・EPAとともに注目される第3のオメガ3脂肪酸です。
近年の研究で、DPAは母乳や臍帯血(へその緒に含まれる血液)にも含まれており、お母さんが摂取したDPAが胎盤や母乳を通じて赤ちゃんに届けられることが明らかになっています。
ただし、DPAにはDHAやEPAと共通の「熱に弱い」という特性があります。
サプリメントの製造過程で高温処理が行われると失われやすく、この点が製法選びの重要なポイントになります。
DPAはDHAと同様に脳や神経組織に多く存在し、血管内皮細胞の修復を助ける力はEPAの約10倍に相当するという研究報告もあります[10]。
つまり、赤ちゃんの健やかな成長と産後ママの血管ケアという両面で、DHA・EPAと合わせて摂取しておきたい重要な成分です。
DPAを含有するサプリを選ぶには、後述する「低温抽出」であることが前提条件となります。
毎日の食事だけで必要量を確保するのは難しい
妊娠中に青魚を積極的に食べることは、正しい選択です。
しかし、毎日の食事だけで必要量を補おうとすると、いくつかの現実的な課題が生じます。
日本人の食事摂取基準(2020年版)では、妊婦のn-3系脂肪酸目安量は1日あたり1.8gとされています。
また、諸外国においては妊娠中・授乳中の女性に対して、EPA+DHA合計で最低0.30g/日(うちDHAは少なくとも0.20g)の摂取が推奨されています[11]。
アメリカでは、妊娠中または授乳中の女性に対して週225g〜340gの魚介類摂取が推奨されています。
毎日必要量の青魚を食べ続けることは、仕事・つわり・食の好みの変化といった妊娠中の実情を考えると、難しい場面が少なくありません。
「魚を食べましょう」と言われる一方で「水銀に気をつけて」とも言われる——妊婦さんが混乱するのは当然のことです。
注意が必要なのは「食物連鎖の上位にいる大型魚」に限られます。
マグロ(クロマグロ・メバチマグロなど)やキンメダイといった大型魚は、生物濃縮によって体内に水銀が高濃度で蓄積する傾向があります。
厚生労働省もこれらの魚については妊婦向けの摂取量目安を設けています[12]。
イワシのような小型魚は食物連鎖の底に位置するため、水銀の蓄積が極めて少ない魚です。
厚生労働省の妊婦向けガイドラインでも、イワシ・アジ・サンマ・サバ・サケ・タイ・ブリ・カツオは「特に注意が必要でないもの」に分類されています[12]。
ただし、魚料理は調理のたびに加熱が加わり、熱に弱いDPAをはじめとする成分が失われやすいという課題があります。
水銀リスクを避けながら必要量のDHA・EPA・DPAを安定して摂取するには、サプリメントを組み合わせることが現実的な選択です。
次の章で、妊婦が安心してDHAサプリを選ぶための3つの基準を解説します。
妊婦が安心してDHAサプリを選ぶ3つの基準
DHAサプリはどれも同じではありません。
妊婦の安全性と体内吸収を両立するには、以下の3点を確認することが重要です。
それぞれの基準に理由があり、3つが揃うことで初めて「妊娠中に安心して飲めるDHAサプリ」と言える条件が整います。
フィッシュオイルサプリを選ぶ際は、原料魚の種類を確認することが重要です。
マグロなどの大型魚を原料とした場合、水銀が油に残存するリスクが懸念されます。
イワシは水銀蓄積が極めて少ない小型魚であり、厚生労働省が「特に注意が必要でない」と分類している安全性の高い魚です。
妊娠中・授乳中の方が選ぶ第一の基準として、イワシ由来のフィッシュオイルを確認してください。
魚油の抽出に高温処理を用いると、熱に弱いDPAが失われるだけでなく、酸化によるトランス脂肪酸の発生リスクも高まります。
低温抽出は、水と遠心分離のみで魚油を取り出す方法です。
熱を加えないため、DPA・DHA・EPAが変性せず、酸化の少ない状態で封入されます。
お母さんが摂取した成分がそのまま胎盤や母乳を通じて赤ちゃんに届くという観点から、低温抽出かどうかは妊婦にとって特に重要な確認ポイントです。
フィッシュオイルサプリには、TG型(トリグリセリド型)とEE型(エチルエステル型)の2種類があります。
Dyerbergらの研究では、天然TG型(魚油)を基準(100%)とした場合、EE型の吸収率は73%にとどまることが確認されています。
TG型は魚が自然に持つ分子構造そのままの形態です。
化学的な精製・濃縮処理を行わない低温抽出では、このTG型の構造が自然に維持されます。
EE型に多い市販品は製造コストが低い反面、吸収効率の点で天然TG型に劣ります。
DHAは妊娠初期(妊娠4週頃)から胎盤を通じて胎児に届けられます。
脳の神経細胞が形成され始める妊娠初期からの摂取が理想的です。
ただし、「妊娠後期からでは遅い」ということはありません。
妊娠後期は胎児の脳が急速に成長する時期でもあり、この時期からの摂取でも十分に意義があります。
さらに産後・授乳中も継続することで、母乳を通じてDHA・EPA・DPAを赤ちゃんに届け続けることができます。
妊娠初期からの継続摂取が理想ですが、気づいたときがスタートのタイミングです。
まるごと青魚が妊娠中・授乳中に選ばれる理由
3つの基準(イワシ由来・低温抽出・TG型)を同時に満たすには、製造コストと技術的難易度の観点から選択肢が絞られます。
まるごと青魚は、この3条件をすべて実現したサプリメントです。
| 選び方の基準 | まるごと青魚の仕様 |
|---|---|
| 原料魚 | 国産天然イワシ100% |
| 抽出方法 | 低温抽出(水・遠心分離のみ) |
| 分子形態 | 天然TG型を維持 |
| 含有成分 | DHA・EPA・DPAをバランスよく含有 |
国産天然イワシを原料とすることで、水銀蓄積が極めて少ない素材での製造を実現しています。
低温抽出により、熱に弱いDPAが失われることなく保持されています。
化学的な濃縮処理を行わないため、天然のTG型構造がそのまま維持され、体内での吸収を妨げません。
妊娠初期から授乳期まで、同じサプリメントを継続して選べる設計になっています。
よくある質問
Q. 妊娠後期から飲み始めても効果はありますか?
妊娠後期から始めても、十分に意味があります。
胎児の脳は妊娠後期にかけて急速に成長するため、この時期のDHA供給は脳の発達を支えるうえで重要な役割を担います。
「もっと早く始めればよかった」と感じる方もいらっしゃいますが、気づいたときに始めることが大切です。
出産後・授乳中も継続することで、母乳を通じてDHA・EPA・DPAを赤ちゃんに届け続けることができます。
妊娠後期からでも遅くありません。今からのスタートが、赤ちゃんへの大切なケアにつながります。
Q. DHAを摂りすぎると胎児に影響はありますか?
食品やサプリメントによる通常の摂取量では、過剰摂取による胎児への悪影響は一般的に報告されていません。
日本人の食事摂取基準(2020年版)においても、n-3系脂肪酸の耐用上限量は現時点では設定されていません。
ただし、サプリメントの場合は製品に記載された1日の目安量を守ることが基本です。
魚を食べる場合は摂りすぎよりも、大型魚による水銀の蓄積リスクに注意することが優先されます。
不安がある場合は、かかりつけの産婦人科医や管理栄養士にご相談されることをおすすめします。
Q. 妊婦健診で処方された薬を飲んでいますが、DHAサプリと一緒に飲めますか?
食品として摂取する範囲では、一般的に問題ありません。
ただし、抗凝固薬(血液をかたまりにくくする薬)やヘパリンなどを処方されている方は、オメガ3脂肪酸に血液凝固を抑える働きがあるため、念のため担当の産婦人科医または薬剤師にご確認されることをおすすめします。
まるごと青魚は食品に分類されますが、処方薬を服用中の場合は自己判断よりも専門家への相談が安心です。
ほとんどの方は食品レベルでの摂取であれば問題なく続けていただけますが、ご不安な点は遠慮なく主治医にご相談ください。
妊娠中は特に、専門家のサポートを活用しながら安心して摂取できる環境を整えることが大切です。
Q. 授乳中もDHAサプリを続けた方がよいですか?
授乳中も継続することをおすすめします。
お母さんが摂取したDHA・EPA・DPAは母乳に含まれ、赤ちゃんに届けられます。
日本人の食事摂取基準(2020年版)における授乳中のn-3系脂肪酸目安量は1日1.8gで、妊娠中と同水準が推奨されています。
母乳育児の期間はお母さん自身のオメガ3脂肪酸需要も高い状態が続くため、妊娠中から継続して摂取することが赤ちゃんへの安定した栄養供給につながります。
産後のお母さん自身の体の回復ケアという観点からも、DHA・EPA・DPAの継続摂取は有益です。
DHA・EPA・DPA不足を
サポート
まるごと青魚
90粒入 1日3粒目安
2,980円(税込)
食事だけでは不足しがちな
DHA・EPA・DPAを、
新鮮なまま摂取できるサプリメント。
国産イワシの天然生オイルを
「まるごと」1粒に2尾分
ギュッと詰め込みました。
【参考論文・資料】