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DHA・EPAだけではもったいない?第3のオメガ3「DPA」が持つパワーとは

DHA・EPAだけではもったいない?第3のオメガ3「DPA」が持つパワーとは

この記事のポイント

  • 血管修復力はEPAの10倍以上:DPAが血管内皮細胞の修復において発揮するパワーと、「第3のオメガ3」と呼ばれる理由を解説します。
  • 一般サプリにDPAがほぼない理由がある:多くのサプリは高温処理でDPAが消失しています。選び方を知らないと、大切な成分を摂れていない可能性があります。
  • 低温抽出製法だけがDPAを守る:熱を加えない製法でのみ、DPAは天然バランスのまま保持されます。製法の違いが体に届く成分の質を根本から変えます。

DPAという成分について調べているあなたは、すでに「DHA・EPAだけでは十分ではないかもしれない」という感覚を持っているのではないでしょうか。

その感覚は正しいです。

DPAは、近年の研究で血管修復力においてEPAの10倍以上の活性が報告されている「第3のオメガ3」です。

にもかかわらず、ほとんどのサプリメントにはDPAがほぼ含まれていません。

その理由と、DPAを確実に摂るための方法を、このページでまとめてお伝えします。

「第3のオメガ3」DPAとは何か

DPA(ドコサペンタエン酸)は、DHAとEPAの中間に位置するオメガ3脂肪酸の一種です。

構造的にはEPAとDHAをつなぐ「橋渡し役」であり、青魚(イワシ・サバなど)や海獣(アザラシなど)の油に含まれています。

DHA・EPAが広く知られるようになってから数十年が経ちますが、DPAはその影に隠れて「その他の成分」として扱われてきました。

「第3のオメガ3」DPAとは何か

ところが近年の研究で、DPAにはDHAやEPAにはない独自の働きがあることが次々と明らかになり、「第3のオメガ3」として世界中の研究者から注目を集めています。

ただし、注目が高まっているにもかかわらず、ほとんどの人がDPAを十分に摂れていない現実があります。

その背景には、サプリメントの「製造方法」に深く関わる構造的な問題があります。

血管を修復する力はEPAの10倍以上

DPAが「第3のオメガ3」と呼ばれる最大の根拠が、血管内皮細胞に対する修復力です。

血管は加齢や生活習慣の乱れによって日々傷つきますが、私たちの体にはその傷を治そうとする力が備わっています。

傷ついた血管の内壁を修復するために、内皮細胞が傷のある場所へ移動する働きを「遊走(ゆうそう)」と呼びます。

血管を修復する力はEPAの10倍以上

国立健康・栄養研究所の研究者らによる報告では、この血管内皮細胞の遊走効果において、DPAはEPAの10倍以上の活性を示したとされています[1]。

「血液サラサラ=EPA」というイメージが広く定着していますが、血管そのものの修復・再生という観点では、DPAがより重要な役割を担っている可能性があります。

ただし、この修復力を得るためには、DPAが変性することなく体内に届いていることが大前提です。

DHA・EPAの効果を「底上げ」するDPAの働き

DPAのすごさは、単独の効果にとどまりません。

体内に入ったDPAは、必要に応じてEPAへと変換される代謝経路(レトロコンバージョン)を持っています[2]。

EPAが不足している状況では、DPAが変換されてその不足を補う「予備タンク」としての機能です。

DHA・EPAの効果を「底上げ」するDPAの働き

さらに、DPAが体内に存在することで、EPAやDHAが利用されやすくなるという「底上げ効果」も示唆されています[2]。

つまり、DHAとEPAを単体で摂るよりも、「DHA・EPA・DPA」の3成分をセットで摂取するほうが、オメガ3全体の恩恵を余すことなく受け取れる可能性があります。

ただし、この3成分の連携が機能するためには、DPAが製造過程で消失していないことが前提条件になります。

なぜ一般的なサプリメントにはDPAが含まれていないのか

ここで当然の疑問が生まれます。

「これほど重要な成分なら、なぜ市販のサプリメントにはほとんど入っていないのか」

答えは、魚油の「製造工程」にあります。

一般的なフィッシュオイルサプリメントは、DHA・EPAの濃度を高めるために、高温での蒸留・煮沸・化学的精製工程を経ています。

なぜ一般的なサプリメントにはDPAが含まれていないのか

この工程でDHA・EPAはある程度残りますが、熱に対して感受性が高いDPAはほぼ消失してしまいます。

さらに皮肉なことに、精製度が高く「高純度DHA・EPA」と表示されているサプリメントほど、DPAが含まれていない傾向があります。

「DHA〇〇mg・EPA〇〇mg」という含有量の数字が大きいことと、体に届くオメガ3の質が高いことは、必ずしも一致しないのです。

DPAを届けるためには、製造工程そのものを根本から変える必要があります。

低温抽出でなければDPAは体に届かない

DPAが消失しない製法として導き出される答えが、「低温抽出」です。

低温抽出は、魚油を高温にさらさず、水洗い・遠心分離のみで油を取り出す製法です。

熱を加えないため、DPAを含むオメガ3の成分が変性・消失することなく、魚本来のバランスのまま封じ込められます。

さらに、高温処理で生じるリスク——酸化や、微量ながらトランス脂肪酸の発生——も製造段階から防ぐことができます。

オメガ3サプリ製品の多くは、「セサミンなどの抗酸化成分を添加する」という後付けの酸化対策をとっています。

しかし低温抽出は、酸化そのものを製造段階から起こさせない「根本解決」であり、この点が本質的な違いです。

DPAが天然バランスのまま含まれているということは、熱を加えない製法で作られた証でもあります。

「まるごと青魚」は、国産イワシを原料に低温抽出製法で製造されたフィッシュオイルサプリメントです。

天然トリグリセリド型(TG型)の分子構造を維持しているため吸収率にも優れており、DHA・EPA・DPAの3成分を天然のバランスのまま摂取できます。

よくある質問(FAQ)

Q1. DPAはEPA・DHAと何が違うのですか?

DPA・EPA・DHAはいずれもオメガ3脂肪酸に属する成分ですが、体への働きがそれぞれ異なります。
EPAは血中の中性脂肪ケアや抗炎症作用、DHAは脳・神経系の構成成分としての働きが代表的です。
DPAはこの2成分の中間的な性質を持ちながら、血管内皮細胞の修復という独自の働きにおいてEPAの10倍以上の活性が報告されています。
また体内ではDPAがEPAへと変換されることで、EPAの不足を補う「予備タンク」としての機能も担います。
3成分はそれぞれ独立して働くのではなく、互いを補いながら体をサポートする関係にあります。

Q2. DPAが含まれているサプリはどうやって見分けますか?

成分表示の数字だけでは判断が難しいのが現実です。
多くの製品は「DHA〇〇mg・EPA〇〇mg」と記載しているだけで、DPAの記載がありません。
最も確実な判断基準は「製法」の確認です。
高温処理(蒸留・煮沸・化学精製)を経た製品はDPAがほぼ消失していますが、「低温抽出」と明記されている製品は熱を加えずに魚油を取り出しているため、天然バランスのDPAが残っています。
成分表示の量だけでなく、「どのように作られたか」を確認することが、体に届くオメガ3の質を見極めるうえで最も重要なポイントです。

Q3. 飲み始めてどのくらいで変化を感じられますか?

個人差がありますが、血中のオメガ3脂肪酸濃度が安定するまでには一定の時間が必要です。
赤血球の寿命は約120日(4ヶ月)のため、体内にオメガ3が十分に行き渡るまで3〜4ヶ月の継続が目安と言われています。
日々の食生活や体質によっても変わるため、変化を感じにくい時期があっても継続することが大切です。
短期間での結果を期待するよりも、長期的な健康習慣として取り入れる姿勢が、オメガ3の恩恵を最大限に受け取るうえで欠かせません。

まとめ

  • DPAは血管内皮細胞の修復力においてEPAの10倍以上の活性が報告されている「第3のオメガ3」。DHA・EPAと互いを補い合いながら働くため、3成分セットで摂ることが重要
  • 高温処理で製造された一般的なサプリメントでは、DPAはほぼ消失している。DHA・EPA含有量の数字が大きくても、DPAが届いていない可能性がある
  • 低温抽出製法だけが、DPAを変性させずに天然バランスのまま封じ込める。「何mgか」より「どのように作られたか」がサプリ選びの最重要ポイント

DPA・EPA・DHAの3成分を余すことなく摂り続けるには、製法にこだわったサプリメント選びが欠かせません。

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食品保健指導士・管理栄養士 古本 楓

この記事の執筆者

グリーンハウス株式会社

食品保健指導士・管理栄養士

古本 楓

食品保健指導士・管理栄養士としての知識を交えながら、青魚の健康効果やオメガ3脂肪酸・DHA・EPA・DPAについての情報をお届けいたします。

【資格】
公益財団法人 日本健康・栄養食品協会
 食品保健指導士
管理栄養士