オメガ3脂肪酸と目の健康

オメガ3脂肪酸と目の健康

DHA・EPAとドライアイの関係

オメガ3脂肪酸の摂取量が、ドライアイの発症率に関係していることが、アメリカで行われた研究によって明らかになりました。

45~84歳の医療従事者の女性32,470人に対して実施された研究では、マグロを1週間に5~6回以上(1回分は113g)摂取した女性は、1回以下の女性に比べてドライアイの有病率が68%も低いことが分かりました。

また、オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の摂取比率が高いほど、ドライアイの有病率が2倍以上高いという結果も報告されています(※1)。

オメガ3脂肪酸の摂取量とドライアイの発生率

別の研究では、ドライアイのマウスはオメガ3脂肪酸が不足し、油性の涙液を分泌するマイボーム腺でDHAとオメガ3脂肪酸レベルが著しく低下していることが明らかになりました。

涙が少ない方のマウスにDHAとEPAを含むオメガ3脂肪酸を含む魚油(フィッシュオイル)を1週間継続して与えたところ、涙液量がほぼ完全に回復。

また、涙の産生に関係するマイボーム腺中のDHA濃度が約80%多く回復しました(※2)。

※1:Biljana Miljanović, Komal A Trivedi, M Reza Dana, Jeffery P Gilbard, Julie E Buring, Debra A Schaumberg,Relation between dietary n−3 and n−6 fatty acids and clinically diagnosed dry eye syndrome in women2,The American Journal of Clinical Nutrition,Volume 82, Issue 4,2005,Pages 887-893

※2:Akiko Harauma, Junpei Saito, Yoshitake Watanabe, Toru Moriguchi,Potential for daily supplementation of n-3 fatty acids to reverse symptoms of dry eye in mice,Prostaglandins, Leukotrienes and Essential Fatty Acids,Volume 90, Issue 6,2014,Pages 207-213

DHA・EPAが加齢黄斑変性症のリスクを軽減

加齢黄斑変性症は60歳以上の高齢者に多い疾患です。

網膜の中心部にある黄斑部が加齢によってダメージを受け、視覚障害を引き起こし、重篤化した場合には失明する可能性もあります。

加齢黄斑変性症は、視力を大幅に回復させる治療法はありません。

しかし、EPAとDHAの摂取量が多いと、加齢黄斑変性症の発症リスクが低くなることが、2001年に大規模観察研究によって報告されました(※)。

食品保健指導士・管理栄養士 古本 楓

この記事の執筆者

グリーンハウス株式会社

食品保健指導士・管理栄養士

古本 楓

食品保健指導士・管理栄養士としての知識を交えながら、青魚の健康効果やオメガ3脂肪酸・DHA・EPA・DPAについての情報をお届けいたします。

【資格】
公益財団法人 日本健康・栄養食品協会
 食品保健指導士
管理栄養士