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オメガ3サプリはいつ飲むのが効果的?「朝」「夜」の比較と吸収率を上げるコツ

オメガ3サプリはいつ飲むのが効果的?「朝」「夜」の比較と吸収率を上げるコツ

「せっかくオメガ3サプリを買ったのだから、一番効くタイミングで飲みたい」 そう思うのは当然のことです。

お薬であれば「食後に3回」など決まっていますが、サプリメントは食品であるため、パッケージには「いつ飲んでも良い」としか書かれていないことがほとんどです。

しかし、最新の栄養学では「何を食べるか」だけでなく「いつ食べるか」によって、健康効果に大きな差が出ることが分かってきました。

結論から言うと、オメガ3脂肪酸(DHA・EPA・DPA)には「吸収率を高める鉄則」と「目的に合わせたおすすめの時間帯」が存在します。

この記事では、ライフスタイルに合わせてオメガ3のパワーを最大化する飲み方を解説します。

基本の鉄則は「食事中」または「食後」。空腹時はNG?

「朝と夜、どっちが良いか」の前に、重要なルールがあります。

それは「食事と一緒に摂る」ということです。これには明確な生理学的な理由があります。

オメガ3脂肪酸などの「脂質」は、水に溶けないため、そのままでは腸でうまく吸収されません。

吸収するには、肝臓から分泌される「胆汁酸(たんじゅうさん)」の助けを借りて乳化(混ざりやすくする)必要があります。

この胆汁酸は、食事をして胃腸が動いたり、食事に含まれる油分を感知したりした時に大量に分泌されます。

研究により、魚油の吸収率は食事に含まれる脂肪分と一緒に摂取することで大きく向上することが示されています[1]。

また、低脂肪食の時よりもある程度脂肪を含む食事の時の方が良いことも示唆されています。

オメガ3サプリは食後に飲むと吸収率が高まる

逆に言えば、空腹時にサプリメントだけを水で流し込んでも、胆汁酸が十分に分泌されず、せっかくの成分がそのまま排出されてしまう可能性が高いのです。

まずは「空腹時を避け、何かを食べた直後に飲む」ことを習慣にしましょう。

[1]:Lawson, Larry D., and Bronwyn G. Hughes. "Absorption of eicosapentaenoic acid and docosahexaenoic acid from fish oil triacylglycerols or fish oil ethyl esters co-ingested with a high-fat meal." Biochemical and biophysical research communications 156.2 (1988): 960-963.

朝にオメガ3を摂取するメリットとは?「時間帯栄養学」による研究

では、朝と夜ならどちらが良いのでしょうか? 最近の「時間帯栄養学(クロノニュートリション)」の研究において、「朝」の摂取が注目を集めています。

朝のオメガ3摂取は体内時計をリセットすることが研究で判明

日本の研究グループ(産業技術総合研究所や早稲田大学など)の研究によると、朝食時に魚油(DHA・EPA)を摂取することで、体内時計がリセットされ生体リズムを整えやすくなるという結果が報告されています[2]。

私たちの体には、1日約24時間の周期を刻む「体内時計」が備わっていますが、夜更かしや不規則な生活でこのリズムがズレてしまうと、さまざまな不調の原因になります。

このズレた時計を毎朝リセットし、体のスイッチを入れる役割を果たしているのが「朝食」です。

日本の研究グループが発表した論文によると、朝食時に魚油(DHA・EPA)を摂取することで、同調作用が促進され体内時計がリセットされやすくなることが明らかになりました[2]。

これは、魚油に含まれるDHAやEPAが、インスリンの分泌を促すことで、肝臓などの臓器にある「末梢時計」を効率よく朝の時間に合わせるためだと考えられています。

朝のオメガ3摂取は体内時計をリセットする

つまり、朝にオメガ3を摂ることは、単なる栄養補給にとどまらず、「1日の生体リズムを整える強力なスイッチ」として機能するのです。

「朝起きてもスッキリしない」「生活リズムが崩れがち」という方には、朝食後の摂取が特におすすめです。

中性脂肪が気になる人も「朝」が正解。脂質の代謝への働きかけ

「朝」のメリットは、リズムを整えるだけではありません。「中性脂肪を減らしたい」という切実な願いに対しても、朝の摂取が有利に働くことが分かってきました。

同じく日本の研究グループが行った2017年の研究では、マウスに果糖(フルクトース)を多く含む食事を与え、魚油を「朝食時」に摂るグループと「夕食時」に摂るグループで比較を行いました。

その結果、朝に魚油を摂取したグループの方が、肝臓および血中の中性脂肪・総コレステロールの濃度がより低下したのです[3]。

中性脂肪対策には朝オメガ3サプリを摂取するのが効果的

研究では、朝に摂取した方が魚油(EPA/DHA)の吸収率が高いことと、脂質代謝に関わる遺伝子の働きをより強力に調節することが理由として挙げられています。

「健康診断の数値が気になる」「お腹周りの脂肪をなんとかしたい」。そんな方は、夕食後ではなく「朝食後」にオメガ3を摂る習慣に変えてみることをおすすめします。

夜はお肌や細胞の修復タイム。飲み忘れ防止にも

一方で、「夜」に飲むメリットがないわけではありません。

夜の睡眠中は、成長ホルモンが分泌され、日中に傷ついた細胞や肌の修復が行われる時間帯です。

細胞膜の材料となるDHAや、抗炎症作用のあるEPA・DPAを夜に補給しておくことで、寝ている間の身体のメンテナンスをサポートできると考えられます。

夜にオメガ3サプリを摂取するメリット

また、朝はバタバタして飲み忘れてしまうという方は、夕食後にゆったりと飲む習慣をつける方が、結果的に「毎日続ける(血中の濃度を維持する)」ことにつながります。

まとめ:目的に合わせて選びましょう

これまでの話をまとめると、オメガ3サプリを飲むベストなタイミングは以下のようになります。

目的・悩み別のオメガ3サプリメントを飲むおすすめのタイミング
目的・悩み おすすめのタイミング 理由・メカニズム
生活リズムを整えたい 朝食の後 体内時計のスイッチを入れ、1日の生体リズムをリセットしてくれるため
健康診断の数値改善 朝の摂取が肝臓への脂肪蓄積を防ぎ、中性脂肪をより効果的に下げるため
中性脂肪を減らしたい
肌荒れ・乾燥が気になる 夕食の後 寝ている間(成長ホルモン分泌時)の細胞修復をサポート
朝はバタバタする 飲み忘れを防ぎやすい
とにかく無駄なく摂りたい(吸収率最優先) 一番ボリュームのある
食事の後
食事の脂質に反応して「胆汁酸」が出るため、吸収効率が最大になる

オメガ3サプリメントを飲むうえで最も大切なのは「継続」です。

まずはご自身のライフスタイルに合わせて、無理なく続けられる「固定の時間」を決めてみてはいかがでしょうか。

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食品保健指導士・管理栄養士 古本 楓

この記事の執筆者

グリーンハウス株式会社

食品保健指導士・管理栄養士

古本 楓

食品保健指導士・管理栄養士としての知識を交えながら、青魚の健康効果やオメガ3脂肪酸・DHA・EPA・DPAについての情報をお届けいたします。

【資格】
公益財団法人 日本健康・栄養食品協会
 食品保健指導士
管理栄養士